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ソフトバンクのSprint買収に暗雲──DISH Networkが255億ドルの買収提案
ソフトバンクが昨年10月に201億ドルで買収すると発表したSprintに対し、米衛星放送大手のDISHが255億ドルでの買収を申し入れた。
米衛星放送大手のDISH Networkは4月15日(現地時間)、ソフトバンクが買収を発表した米携帯電話事業者3位のSprint Nextelに対し、買収を申し入れたと発表した。
買収提示額はソフトバンクの201億ドルを超える255億ドル。1株当たり約7ドルで、Sprintの12日終値に12%上乗せしたことになる。DISHは、この提案では株主が受け取る現金がソフトバンクの提案より18%多く、また370億ドル規模の相乗効果が見込めると主張。「Sprintの取締役会は、われわれの提案がSprintにとって素晴らしい機会であり、ソフトバンクの提案より優れているというわれわれの見解を共有すると確信する」としている。
また、Sprintが昨年12月に発表し、承認待ちになっている高速無線サービスのClearwire買収についても、DISHは必要な承認を獲得できる自信があるという。
Sprintはこれに対し、提案を慎重に検討するという短いプレスリリースを発表した。本稿執筆段階で、ソフトバンクからの発表はまだない。
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