Adobe、Creative Cloud強化に向けデザイン会社Ideacodesを買収
Adobeが、“Creative Cloudを世界のクリエイターに不可欠なものにするために”、デザインコンサルティングのIdeacodesを買収する。
米Adobe Systemsは5月28日(現地時間)、Webデザインコンサルティングを手掛ける米Ideacodesを買収すると発表した。Adobeは、Ideacodesの共同創業者、エミリー・チャン氏とマックス・キースラー氏をクリエイター向けクラウドサービス「Adobe Creative Cloud(CC)」のクリエイティブディレクターに迎える。買収総額などの詳細は公表されていない。
Ideacodesは2004年創業の、サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。企業のWebサイトやWebアプリのデザインのコンサルティングを行っており、MTV、Six Apart、IDEO、23andMeなどを顧客に持つ。
Ideacodesのチャン氏とキースラー氏は「Creative Cloudのクリエイティブディレクターとして、CCのデザイン体験の促進に取り組めることを楽しみにしている」と語った。
Adobeは2012年にクリエイター向けクラウドサービスとしてCCを立ち上げ、5月に入ってAdobeのクリエイティブ製品群をCCに移行すると発表した。Adobeは、この発表に対してユーザーから多くのフィードバックを受けているが、CCはクリエイターのコミュニティーにとってより多くのメリットをもたらすと確信しており、CCを推進する方針に変わりはないとしている。
CCの製品管理担当副社長を務めるジェフ・ビーン氏は「われわれの任務はCCにアクセスするユーザーに素晴らしい体験を提供することだ。Ideacodesのチームは、CCを世界のクリエイターにとって不可欠なものにするというわれわれの目標の実現を助けてくれるだろう」と語った。
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