ファンケルは、BCP(事業継続計画)対策システムの認証強化として、認証デバイス不要のワンタイムパスワードシステム「SECUREMATRIX」を採用した。システムを提供したシー・エス・イー(CSE)が6月25日に発表した。
ファンケルはシステム導入にあたり、(1)災害時にも使える、従業員同士のコミュニケーションを確保する基盤の構築、(2)有事の際にビジネスを継続させるためのシステム基盤の構築、(3)デバイスを持たずにいつでも確実に使える本人認証によるセキュリティの確保、という3点の実現を目指した。そうした中、リモートアクセスと仮想デスクトップで社内環境にアクセスし、メール、グループウェア、業務アプリをいつでもどこでも利用できること、デバイスに依存せずにセキュリティを高められることなどから、SECUREMATRIXの採用を決定した。
ファンケルでは、マイクロソフトのリモートアクセス管理製品「Forefront Unified Access Gateway 2010」、仮想デスクトップ、SECUREMATRIXを組み合わせたソリューションを導入。端末に情報が残らないため、社員の自宅PCからでも利用できるほか、「Outlook Web Access」などスマートデバイス向けのWebサービスも利用可能だ。
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