メインフレームを軸に「DevOps」など新分野へ注力――CAの5年計画
CA Technologiesが今後5年間の経営戦略を発表。メインフレーム向けソフトウェア事業を主軸としつつ、アプリケーション開発支援などの新分野にも注力するという。
CA Technologiesの内藤眞社長は6月26日、同社の今後5年間の経営戦略を発表した。主力事業であるメインフレーム向けソフトウェアを軸に、アプリケーション開発支援やクラウドセキュリティなどの新分野にも注力していく計画だ。
内藤社長は、今後注力する取り組みの1つとして「企業買収および自社開発による新製品の投入」を挙げる。今後、API管理ツール「Layer 7」、アプリケーションテストを仮想環境上で行えるようにする「CA LISA」の最新版、アプリケーションの本番環境への移行を自動化する「Nolio」などの新製品を投入する予定という。
特にLISAとNolioは、アプリケーションの開発・テストから本番環境の構築までのプロセスを短縮する「DevOps」を実現する製品だと内藤社長は説明する。例えば、LISAを導入すれば「アプリケーションの開発中に、テストで本番環境を止める回数を大幅に削減できる。また、仮想環境上で細かくアプリケーションを作り込めるため、品質向上にもつながる」(内藤社長)という。
また、SaaS型のクラウドセキュリティサービス「CA CloudMinder」、ITプロジェクト管理製品「CA Clarity Playbook」などの新製品を提供していく。メインフレーム向けソフトウェア事業も引き続き強化していくという。
中期経営戦略としてはこのほか、(1)製品・サービス品質の向上やサポート強化による顧客満足度の向上、(2)パートナービジネスの拡大、(3)社内人事制度の強化や地域貢献――を挙げる。同社はこれらの取り組みを通じ「日本のITインフラ強化を支援していく」(内藤社長)としている。
関連記事
- 日本CAの新社長に内藤眞氏が就任
日本CAの社長にアカマイやデルなどで要職を務めた内藤眞氏が就任した。 - エンタープライズの世界にも「DevOps」は浸透するのか
開発と運用の連携性を高める「DevOps」。ネットサービスを中心に浸透してきたが、伝統的なエンタープライズシステムの領域にも広がるのか。その普及を狙う日本IBMに聞いた。 - CA、メインフレームアプリケーションの性能管理ソフトを発売
メインフレームでの性能向上や障害対応の効率化を支援する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.