「グループ14万人もLync利用へ」 NECなどがパートナーアワードを受賞:Microsoft Worldwide Partner Conference 2013 Houston report(2/2 ページ)
世界中のパートナー企業の中から優れたパートナーを表彰する「Microsoft Worldwide Partner Award」。今年は4社の日本企業が受賞した。
3年で1000社がソリューションセンターを訪問
マイクロソフトソリューションに対する高い専門知識と優れた営業スキルを有する担当者に贈られるSales Specialist of the Yearを受賞したのが、富士ソフト ソリューション事業本部 MS部 部長の森本真里氏だ。同社はSIパートナーとしてマイクロソフトのさまざまな製品・サービスを取り扱う。また、東京と大阪の社屋にマイクロソフトの最新技術などをユーザーが体験できる「マイクロソフトソリューション&クラウドセンター」を設置。東京では3年間で1000社が訪れるなど引き合いが強い。
ソリューション営業を担当する森本氏は、数年前に「Microsoft Sales Specialist」の資格を取得。その後、同社のアカウント営業担当の約半数に資格を取得させるなどしたことで、マイクロソフトのビジネス成長率が倍になったという。「こうした取り組みが今回の賞につながったのでは」と森本氏は話す。
サードウェーブは、OEMシステムビルダーとして、マイクロソフトのソフトウェアがインストールされたPCやサーバといったハードウェアを提供するパートナーである。PCショップ「ドスパラ」や通販事業を通じ、Windows 8をはじめとして総合的にマイクロソフト製品を提案している。
ネクストスケープは、クラウドパートナーとして最終選考まで残った。同社は、メディアの取り込み、エンコード、形式変換、コンテンツ保護、オンデマンドおよびライブストリーミング機能などを持つ「Windows Azureメディアサービス」を活用して、動画配信サービスを展開する。その技術先進性とサービス規模が高評価の対象になったという。
CSK Winテクノロジは、マイクロソフトとアスキーの合弁会社として1994年に創業。その後、2005年にCSKホールディングス(現SCSK)の100%子会社となったものの、「マイクロソフトと歩んできた20年」だと同社の古宮浩行社長は言い切る。ERPソリューション「Microsoft Dynamics AX」以外はすべて手掛けるという同社は、特に主力にしているデータベース製品「SQL Server」とコミュニケーション基盤製品「Microsoft SharePoint」がポイントとなり最終選考まで残ったとしている。
アプリケーション開発パートナーとしてファイナリストになったワンビは、PCおよびインターネット用データ消去関連サービスを提供する。同社の強みについて「製薬や生保、製造などの大手企業が採用している点と、電源の入っていないPCのデータを消去できるソリューションを持つ独自性」の2つを加藤貴社長は挙げた。
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