リコーと独SAPは7月22日、両社の持つ製品と技術を包括的に連携させたソリューションの提供で協業すると発表した。協業の第一弾として、両社の連携ソリューションをまずは国内市場向けに提供する。
リコーは基盤事業製品のデジタル複合機をはじめ、RFIDソリューションなどを強みに、製品に加えてサービス事業の強化を図っており、将来に向けた新たな事業創出を進めているという。一方SAPは、インメモリデータベース「SAP HANA プラットフォーム」を中核に、ビッグデータの活用やビジネスプロセスの最適化による企業競争力強化のための幅広い製品・ソリューションを提供している。
こうした両社の強みを組み合わせることで、例えば、複合機やプリンタとSAP ERPを連携させた業務改善や、ICタグを活用したビジネスプロセスの効率化など、企業に新たな価値を提案するとしている。
具体的には受発注、購買、会計、人事、製造、マーケティングなどの分野における企業の業務改善を実現する連携ソリューションを短期間でかつ、安心して利用できるよう提供していくという。連携ソリューションは、SAPのパートナー企業および顧客企業とともに、最新技術を取り込んだソリューションの研究開発を行うグローバル施設である「SAPグローバル協同開発センター(COIL Tokyo=Co-Innovation Lab Tokyo)」において稼働検証を行う。連携ソリューションの提供開始は年内を目指している。
両社は今後さらに協業関係を深め、より広範な分野における連携ソリューションの提供に取り組んでいくという。
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