中国のトップレベルドメイン「.cn」が8月25日に大規模なサービス妨害(DoS)攻撃を受け、このドメインを使っているWebサイトのほぼ3分の1が一時的にダウンした。メディア各社が伝えた。
中国のインターネットネットワーク情報センターは同日午前、「国のDNSが過去最大級のDoS攻撃を受け、Webサイトのアクセス速度が低下したり中断したりする影響が出た」とする声明をWebサイトに掲載した。攻撃は現地時間の25日正午に始まり、午後2時ごろに激化したという。
米紙Wall Street Journal(WSJ)がセキュリティ企業CloudFlareからの情報として伝えたところでは、この攻撃を受けて.cnドメインのトラフィックは、24時間前に比べて32%落ち込んだ。
サービスは26日までに復旧され、.cnのトラフィックも通常の状態に戻っている様子だ。現時点で原因などは不明だが、CloudFlareはKaspersky Labのニュースサービスthreatpostに対し、「攻撃者がレジストリインフラのボトルネックを見つけ、そこに大量のトラフィックを送り付けてダウンさせた可能性が大きい」とコメントしている。
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