Facebook、“ながら投稿”分析ツールをテレビ局に提供 Twitterに対抗
Facebookが、任意のキーワードのリアルタイム投稿数や投稿の年齢別・性別・地域別分析が可能な2つのAPIをテレビ局やニュースメディア向けに提供開始した。
米Facebookは9月9日(現地時間)、テレビ局とニュースサイト向けのツール「Public Feed API」と「Keyword Insights API」を発表した。まずはテレビ局の米CNN、米NBC、英BSkyBと、オンラインコンテンツサービスの米Buzzfeed、オンラインマガジンの米Slateに提供を開始した。数週間中に提供範囲を拡大するという。
いずれも、米Twitterの「Firehose」に相当するFacebook上のリアルタイムの公開投稿データを分析するツールだ。
Public Feed APIは任意のキーワードに関連するリアルタイムの公開投稿を表示する。
Keyword Insights APIは任意のキーワードに関連する設定期間中の投稿数を表示する。性別、地域別、年齢別で見ることも可能だ。
メディアはこれらのツールを利用することで、視聴者のリアルタイムの反応を知ることができる。
Facebookによると、米国ではテレビのゴールデンタイム(午後8時〜11時)にFacebookにログインしているユーザー数は8800万人〜1億人に上り、例えば今年2月のスーパーボウルの放映中には2億4500万件の関連アクティビティ(いいね!、共有、コメント)があったという。
Facebookは8月にはオンラインニュースやブログに投稿を貼り付けられるツール「埋め込み投稿」を発表している。
米Twitterは2010年から公開ツイートの分析ツールを企業やマスメディアに提供しており、今秋には米調査会社のNielsenと共同で、ツイートデータに基づく米市場向けテレビ視聴率調査「Nielsen Twitter TV Rating」の提供を開始する見込みだ。
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