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東京工科大が「サーバ全廃」に踏み切った理由ネットワークも全面刷新(3/3 ページ)

東京工科大は来春をめどに、オンプレミスサーバ約100台で運用していた業務システムを撤廃してクラウドサービスに完全移行する。その背景と狙いを聞いた。

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インフラ投資は最小化し、サービスに注力していく

 同大は一連のリニューアル効果により、年間のICT関連コストの削減を見込む。また、業務システムのクラウド化やネットワーク管理のアウトソーシングなどを通じ、IT部門の業務負担も大きく減らせると見込んでいる。

 「いまやITインフラに対する投資はユーザーに対する付加価値を生まないと考えている。われわれにとってはインフラ投資をできる限りゼロに近づけ、学生向けサービスを強化することのほうがはるかに重要だ」(田胡教授)

 プロジェクト実施に当たっては「学長や経営陣から『システム全体を見直してほしい』という要望を受けたのが大きな支えになった」と田胡教授は振り返る。「これがもし1つ1つのシステム刷新について細かい稟議承認を求められていたら、ここまで抜本的な改革はできなかっただろう」

 「もうシステムの老朽化に悩まされることはない」――同大は今後も、学生や教職員に対して付加価値を生むIT活用を進めていく考えだ。

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