米Googleは11月20日(現地時間)、決済サービス「Google Wallet」と連動する物理的なカード「Google Wallet Card」の米国での提供を開始した。
Google Walletは、Googleアカウントで管理できる決済サービス。日本ではオンライン決済にのみ利用できるが、米国ではAndroidアプリとNFC(近距離無線通信)によるモバイル決済にも対応している。
新カードは、MasterCard Debitに対応するショップの店頭や銀行での支払い、ATMからの現金引き出しに利用できる。これにより、Androidアプリでの決済に対応していないショップでもGoogle Walletで支払えるようになる。
カードの作成は無料で、年会費は掛からない。同カードで1日に支払える額には5000ドルという上限が設定されている。
Google Walletと連動するカードについては、米4大カード(MasterCard、Visa、American Express、Discover)を登録して機能を1枚にまとめられるといううわさがあったが、少なくともスタート時点ではGoogle Walletとのみ連動するデビットカードになった。
カード情報を1枚にまとめられるサービスは、新興企業Coinが米国で来年夏にスタートする見込みだ。
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