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ソーシャルで企業変革に取り組むペプシコやブラジル石油公社IBM Connect 2014 Orlando Report(3/3 ページ)

IBM Connect 2014が全米有数の避寒地、フロリダ州オーランドで開幕した。大きな新製品の発表はなく、代わってIBM Connectをはじめとするソーシャル製品の導入事例が紹介された。「ペプシ」でお馴染みのペプシコは、製造現場でもソーシャル導入の大きな効果が見込めるとしている。

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Petrobrasのコンスエロ・サンチェス氏

 ブラジルを代表する企業、Petrobrasも、13万人の社員がコラボレーションするための基盤としてIBM Connectionsを導入した。

 リオデジャネイロに本社を置く同社は、南半球最大の石油採掘会社。半官半民ながら、最もイノベーティブな企業として評価され、働きたい企業として人気も高いという。ブラジルの経済成長に支えられた旺盛なエネルギー需要も背景にある。

 「Petrobrasは、石油採掘量を急ピッチで増やすべく、仕事のやり方を変革し、さらにスピードを高めていく必要がある」と話すのは、Connect導入を担当するプロジェクトマネジャーのコンスエロ・サンチェス氏だ。

 「IBM Connectionsによって既に1700以上のコミュニティーがつくられている。ソーシャルによって組織の透明性は高まり、またアクセスも容易なコラボレーションのための基盤が実現されつつある」とサンチェス氏は話す。

 今後は、アナリティクスの機能を拡充し、掛け合わせてビジネス価値を高めていきたいという。

専門知識を武器にライバルと競う自転車販売チェーン


Performance Bicycleのキャロル・ウェントワース氏

 PepsiCoやPetrobrasほど大きな規模ではないが、自転車販売のPerformance Bicycleも米国の19の州で100店舗以上を展開する中堅企業だ。

 ノースカロライナ州チャペルヒルの自宅で夫婦が30年前に開業した自転車屋が始まりだという同社は、IBMのテクノロジーによってWebサイトを構築し、社員の専門知識を顧客との関係構築に生かそうと取り組んでいる。

 きっかけは、「われわれの専門知識が十分に生かされていないのではないか、というCEOのひと言だった」とマーケティング担当上級副社長のキャロル・ウェントワース氏は振り返る。

 専門知識は、彼らのライバルである地元の自転車店と競争するうえで大きな差別化となる。ウェントワース氏は、IBM Web Content Managerを採用、約50人の社員が400本以上のビデオを含む、リッチなコンテントを作成し、顧客が求めている同社の高い専門性を訴えていくことにした。

 「顧客に最高のエクスペリエンスを提供できるようになったし、社員も専門知識を学べるようになった。次はe-ラーニングやモバイル対応を図っていきたい」とウェントワース氏は話す。

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