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ソチ五輪の観戦、ネットのセキュリティ対策徹底を
五輪に便乗したスパムやフィッシング詐欺などが横行する恐れがあるほか、ロシアに渡航する場合は通信が監視されたりする可能性もある。
ソチ冬季五輪の開幕を2月7日に迫り、米セキュリティ当局がインターネットを通じて観戦する人やロシアに渡航する人に対し、コンピュータやスマートフォンのセキュリティ対策を徹底するよう呼び掛けている。
米国土安全保障省のUS-CERTは2月5日、五輪に便乗したスパムやフィッシング詐欺などが横行したり、ハッカー集団が活動を活発化させたりする恐れがあると警告した。
具体的には「Anonymous Caucasus」を名乗る集団が、五輪のスポンサー企業などに対してサービス妨害(DoS)などの攻撃を仕掛ける恐れがあるという。
また、五輪関連のニュースや速報に見せかけて不正なWebサイトを閲覧させ、マルウェアをダウンロードさせたり、偽のチケット販売サイトを通じてクレジットカード情報を盗むといった手口の横行も予想される。
ロシアに渡航する場合、同国には電子的な通信を国家が合法的に傍受したり遮断したりできる制度があることにも留意すべきだとUS-CERTは警告。「観戦者の通信は監視される公算が大きい。プライバシーは確保できないと考えた方がいい」としている。
さらに、出国時にはコンピュータのソフトウェアが検査されることもあり、重要な情報が入ったコンピュータやソフトウェアが押収される恐れもあると指摘した。
米SANS Internet Storm Centerは海外に渡航する場合の一般的な対策として、以下のような助言を行っている。
- 出発前にパッチの適用を済ませる
- 可能であればVPNを使用する
- マルウェア対策ソフト、パーソナルファイアウォールを使用する
- コンピュータを放置しない
- ディスクを暗号化する
- 部屋に置いていく場合は電源を落とし、BIOS/ファームウェアパスワードを設定する
- 他に選択肢がなければホテルの金庫やロックダウンケーブルを使う
- 有線接続が使えれば、Wi-Fiより多少安全度は高い
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