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Facebook、無人機や衛星によるネット網構築のための「Connectivity Lab」を立ち上げ
Facebookが“残りの50億人”にインターネット接続を提供するためのプロジェクトInternet.orgの一環として、無人機や衛星とFSOを使ったインターネット網を構築するためのラボを立ち上げた。
米Facebookは3月27日(現地時間)、Internet.orgプロジェクトの一環として、次世代インターネット網構築に取り組む研究所「Connectivity Lab」を立ち上げたと発表した。
Internet.orgは、Facebookが昨年8月に立ち上げた現在インターネット環境を持たない世界中の50億人をネットにつなげることを目標とする世界的な共同体。
Connectivity Labでは、インターネットをすべての人々に提供するための無人機、衛星、レーザー光線を開発しているという。同社は今月初旬、米無人機メーカーTitan Aerospaceと買収交渉中と報じられていた。
ラボにはHALE(高空域長期滞空無人機)の設計を手掛ける英Ascenta、NASAのジェット推進研究所、エイムズ研究センター、アメリカ国立光学天文台などの航空宇宙技術のエキスパートが集結しているという。
インターネット網のシステムには、赤外線に近い波長のレーザー光線を通信路に用いるFSO(自由空間光通信)を採用する計画だ。
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