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Facebook、政府からの削除要請対応状況を公開 トップはインドでトルコが2位
Facebookは2回目になる透明性リポートの発表で、各国政府からのコンテンツ削除要求請求件数を追加した。TwitterやYouTubeを遮断したトルコからの削除請求件数は2014件に上った。
米Facebookは4月11日(現地時間)、「政府請求レポート」(2013年7〜12月)を公開した。対象は81カ国で、日本は含まれない。同社として2回目になるこのレポートでは、前回の政府からのユーザー情報提供請求件数に加え、違法コンテンツの削除件数も発表した。
コンテンツ削除件数が最も多かったのはインドの4765件で、次はトルコの2014件。トルコは最近、人権侵害を理由にTwitterを、機密情報流出を理由にYouTubeをそれぞれ遮断した(Twitterは遮断解除済み)。
ユーザーデータ請求が最も多かったのは米国で、1万2598件。Facebookは請求の81.02%に応じた。前回のレポートでは、米連邦政府からの請求件数は1万1000〜1万2000件で、Facebookはその79%に応じた。今回の2位はインドの3598件で、対応したのは53.56%だった。
Facebookは、各国政府からの請求については慎重に検討し、その請求が合法的だという結論に達した場合でもコンテンツを非表示にするのはその国内のみにするとしている(米Twitterと同じスタンス)。
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