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FacebookのザッカーバーグCEO、オバマ大統領に電話で抗議「政府はネットの脅威」
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、報道されている米連邦政府による市民監視行為についてオバマ大統領に電話で抗議したとし、「Facebookはユーザーを守ることに尽力する」と語った。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは3月13日(現地時間)、自身のFacebookアカウントでの投稿で、「バラク・オバマ大統領に電話し、米連邦政府がわれわれの未来におよぼしているダメージに失望していることを伝えた」と語った。
同氏は昨年6月から報道されている一連の米連邦政府による行き過ぎた監視を批難し、「米連邦政府はインターネットに対する脅威であってはならない」と主張する。
米国家安全保障局(NSA)の元契約職員であるエドワード・スノーデン氏が暴露した一連の機密文書によって、米国市民の通話とインターネットデータを監視するための連邦政府による大規模プログラムの存在が明らかになっている。12日には新たに、NSAがFacebookのサーバを装ってユーザーの情報を収集していたとInterceptが報じた。
「残念ながら政府が完全に行いを正すには非常に時間がかかりそうだ。従って、インターネットをわれわれの望むものにできるかどうかはわれわれ(ユーザーと企業)にかかっている。われわれは一致団結してインターネットを従来より素晴らしく、かつ安全な場所にすることができる。私はそれを実現するために全力を尽くす。Facebookがその一翼を担うことを保証する」(ザッカーバーグ氏)
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