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Twitter、ソーシャルデータ企業のGnipを買収 ユーザーデータ販売事業拡充へ
Twitterが企業向けユーザーデータ提供で4年前から提携しているソーシャルデータ企業のGnipを買収する。GnipはTwitterの他にFacebookやGoogleなどとも提携しており、買収完了後もこうした提携を継続する見込みだ。
米Twitterは4月15日(現地時間)、ソーシャルデータ提供企業の米Gnipを買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Gnipは2008年創業のコロラド州ボールダーに拠点を置く非公開企業で、2010年からTwitterの「Firehose(全公開ツイートのリアルタイムデータ)」と公開ツイートのアーカイブの企業への提供で提携してきた。Gnipによると、世界42カ国で2兆3000億件のツイートを顧客に提供しているという。
同社はTwitterの他、Facebook、Tumblr、Wordpress、YouTube、Foursquareなどとも提携し、各サービスのデータを活用するためのAPIを企業に提供している。Twitterは、買収完了後もGnipの他社との提携は継続するとしている。
この買収により、Twitterは従来より洗練された、柔軟なサービスを企業に提供できるようになるとしている。
同社が2月に発表した2013年第4四半期の決算では、データのライセンシングなどからの売上高は前年同期比80%増の2300万ドルで、総売上高の約1割だった。
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Twitterが、公開ツイートのリアルタイムデータストリームへのアクセス権を提供するパートナー契約をCollectaなど7社と結んだ。既にMicrosoft、Google、Yahoo!がアクセス権を持っている。
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