Facebookの「今なにしてる?」に鑑賞中の音楽/TV番組自動表示機能
Facebookの公式モバイルアプリで投稿欄をタップした瞬間に端末のマイクが周囲の音を収集し、音楽やテレビ番組を認識すると「○○を鑑賞中」と自動的に表示する新機能が米国で使えるようになった(オプトイン機能)。
米Facebookは5月21日(現地時間)、AndroidおよびiOS版公式アプリからの投稿に、端末のマイクで取り込んだ音楽やテレビ番組の音声から解析した曲名や番組名を表示する「Music and TV Identification」機能を追加したと発表した。まずは米国ユーザー向けに提供を開始する。
この機能は「オプトイン」(初期設定ではオフ)になっており、数タップでオンにできる。また、マイクで集音したデータは解析目的でのみ利用して保存はせず、音楽やテレビ番組以外のノイズ(会話など)は解析しないとしている。
音楽情報検索アプリ「Shazam」などと同じような音声タグ技術を使っているが、この機能の目的はFacebookの投稿での「今なにしてる?」の促進だ。「今なにしてる?」は、投稿欄の顔アイコンをタップして選択するもので、気分を表すアイコン、「動画を鑑賞中」「読書中」「音楽を鑑賞中」などを手軽に投稿できる。
新機能をオンにしておくと、投稿枠をタップした瞬間からマイクがオンになって周囲の音を収集し、音楽/TV番組を認識するとその曲/番組名を表示する。投稿欄の顔アイコンをタップする必要もなく、鑑賞中の音楽/テレビ番組について投稿できる。
この機能を使った投稿では、例えばSpotifyで鑑賞中の楽曲であれば友達のニュースフィードに30秒視聴できるオーディオ付きの投稿として表示される。テレビ番組の場合は、その番組あるいはテレビ局のFacebookページがあればそのページが表示される。
立ち上げ段階で認識できるテレビ局は160だが、今後拡大していく計画という。
この機能をユーザーが使うことで、FacebookはページオーナーやSpotifyなどのパートナー企業に新たなユーザー獲得の機会を提供できる。
Facebookによると、「今なにしてる?」を使った投稿は昨年1年間で50億以上シェアされたという。
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