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Microsoft、Outlook.comとOneDriveもTLS/PFSでサービス暗号化
Googleに続き、Microsoftも自社のオンラインメールサービスのTLSおよびPFSでの暗号化を開始した。OneDriveでもPFSを採用する。
米Microsoftは7月1日(現地時間)、Outlook.comのTLS(Transport Layer Security)およびPFS(Perfect Forward Secrecy、Forward Secrecyとも呼ばれる)のサポートと、OneDriveのPFSサポートを発表した。
同社は昨年12月、米連邦政府がインターネットデータに違法にアクセスしていたという一連の報道を受け、同社のサービスの暗号化、ユーザーデータの法的保護、コードの透明化に取り組むと発表。Microsoft Azure、Skype、Office 365では既に暗号化を強化済みだ。
米Googleは3月にGmailでメールを送受信する際のすべての通信に、暗号化されたHTTPS接続を利用すると発表した。
Microsoftはまた、本社キャンパスに透明性に取り組む「Microsoft Transparency Center」を設置したことも発表した。各国政府は同センターで、同社の主要サービスに「バックドア」がないことを確認できるとしている。
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