Amazon、クラウド型ファイル共有コラボサービス「Zocalo」でBoxやDropboxに対抗
先月企業向け仮想デスクトップ「WorkSpace」を発表したAWSが、1ユーザー当たり月額5ドルのクラウド型ファイル共有/コラボレーションサービス「Amazon Zocalo」を発表した。
米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は7月10日(現地時間)、企業向けのクラウド型ファイル共有/コラボレーションサービス「Amazon Zocalo」を発表した。現在Zocaloのページで限定プレビューに申し込める。
Zocaloでは、クラウドストレージに保存した文書や画像、PDFなどのファイルにPCやiPad、Android、Kindle Fireなどのタブレットから接続し、共有し、フィードバックを加えることができる。昨年11月に発表したクラウド型仮想デスクトップ「Amazon WorkSpaces」とも連係しており、WorkSpacesの既存顧客は無償(ストレージ容量は1人当たり50Gバイトまで)でZocaloを利用できる。
米MicrosoftのActive Directoryと統合できるので、企業の管理者は既存のシステムでZocaloのユーザーを管理できる。
価格はユーザー1人当たり月額5ドルで、1人当たり200Gバイトまでのストレージが使える。米Google Appsの同額のプランの無料ストレージは30Gバイト、米Boxの同額のプラン(Starter)の無料ストレージは100Gバイトでユーザー数は10人まで、米Microsoftの同額のプラン(10月1日から提供を開始する「Office 365 Business Essentials」)の無料ストレージは1Tバイト、ユーザー数は300人までだ。米DropboxのDropbox Pro(1人当たり100Gバイト)は月額9.99ドル。
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