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ITアウトソーシング市場伸長、DC利用とビックデータ活用が後押し 矢野経済研究所
矢野経済研究所の調査によると、2014年のITアウトソーシングサービス市場は、前年度比3.7%増の見込みとなることが分かった。
矢野経済研究所は9月17日、2014年のITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果を発表した。
同調査によると、2014年のITアウトソーシングサービス市場は、前年度比3.7%増の3兆895億円(事業者売上高ベース)になる見込みだという。また、2012年度から2018年度の年平均成長率は3.3%で推移し、今後も成長基調を維持していくと予測。2018年度の同市場の規模は事業者売上高ベースで3兆4758億円に達するとしている。
同研究所は、この調査結果について、次の消費増税に向けて企業基盤の整備に向けた設備投資を行う企業が増えていることをその背景として挙げている。また、今後の成長基調の維持については、企業におけるデータ量の増加、情報管理の重要性の高まり、環境対策面からの需要、競争力の確保を目的にした需要、クラウドコンピューティングの概念の普及、多方面におけるビックデータの活用という6つの要因を示している。
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