iPhone 6 Plusは「騒がれているより頑丈」とConsumer Reportsが報告
非営利の消費者団体の情報誌「Consumer Reports」が、ネットで曲がると騒がれている「iPhone 6 Plus」の3点曲げテストの結果を発表した。このテストでは「HTC One (M8)」と「iPhone 6」よりも強かったとしている。
米国で大きな影響力を持つと言われる非営利の消費者団体が発行する情報誌「Consumer Reports」は9月26日(現地時間)、米Appleの新端末「iPhone 6 Plus」および「iPhone 6」の強度テストの結果を発表した。いずれの端末も「インターネット上で騒がれているよりずっと強く」「考えられているほど曲がりやすくない」としている。
iPhone 6 Plusについては、米MacRumorsのフォーラムに「ズボンの前ポケットにいれて1日過ごしたら曲がってしまった」などの投稿があったことに加え、指で曲げてみせる動画が話題になっていた。Appleは25日、「通常の使用で曲がることはまれ」とコメントしていた。
Consumer Reportsは、Appleも自社で行ったと発表している3点曲げ試験(端末の天地2点を支点とし、中央1点に力を加える)を行った。新iPhoneだけでなく、「LG G3」「Samsung GALAXY Note 3」「HTC One (M8)」「iPhone 5」でも同じテストを行った。
試験では、まず10ポンド(1ポンド=約454グラム)の力を30秒間かけて休み、10ポンドずつ力を強めていくということを繰り返し、端末が変形(たわんで戻らなくなる状態)した時点を記録し、ディスプレイが筐体から外れた段階で終了した。
iPhone 6 Plusは90ポンドで変形し、110ポンドでディスプレイが外れた。これは、HTC Oneより、またiPhone 6より優秀な結果だ(試験結果の表は下に転載)。
変形するまでに最も力を要したのはLG G3とGALAXY Note 3だったが、両端末とも試験後稼働しなかった。他の端末は試験後も電源を入れることができ、上の画像のような状態でも通話ができたという。
なお、Consumer Reportsが公開したこの試験の動画(記事末に転載)には鉛筆4本の3点曲げ試験も紹介されており、鉛筆4本は80ポンドで折れた。
この試験の結果、Consumer Reportsは「試験対象の端末はすべて典型的な使用方法には耐え得る」と評価した。
3点曲げ試験の結果は以下の通り。
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