NECは10月17日、無線LANのアクセスポイント機能を内蔵するLED照明機器を発売した。10月末から横浜シーサイドラインで実証実験も行う。
新型機器はLED照明用の配線からアクセスポイントに給電できるのが特徴。また、基地局とアクセスポイント間の接続は無線で行うため、配線工事が不要になる。これによってアクセスポイント設置に伴う初期費用を7〜8割程度削減できるという。
実証実験ではJR根岸線と接続する横浜シーサイドラインの新杉田駅など複数の駅のホームに新型機器を10カ所ほど設置する。職員が業務に使用するスマートフォンやタブレット端末から接続して、業務連絡や緊急通信などでの効果を検証する予定。また、緊急地震速報を受信して照明を変化させることにより、利用者に危険を知らせることもできる。
NECは、「モノのインターネット(IoT)」などと呼ばれるインターネット接続機器を活用したサービスなどのためのインフラに照明器具を活用することで、容易にインフラ整備を進めていけると説明する。
新型機器は天井などへの埋め込み型と半埋め込み型の2種類で、販売価格はオープン。12月1日から出荷する。
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