Microsoft、「.NET」のオープンソース化とMac/iOS/Androidアプリ開発対応の「Visual Studio 2015」プレビューを発表
Microsoftがサーバサイドの「.NET Core」のオープンソース化とMac OS XとLinux向け「.NET Server Framework」、クロスプラットフォームのアプリ開発に対応する「Visual Studio 2015」のプレビュー版を発表した。
米Microsoftは11月12日(現地時間)、ニューヨークで開催の開発者向けイベント「Connect()」において、サーバサイドの「.NET Core」の開発スタックのオープンソース化と、Mac OS XとLinux向けの.NET Server Frameworkを発表した。.NET CoreはGitHubで公開されている。
Microsoftの公式ブログによると、.NET Coreとは今後の.NETプラットフォームの基礎となるRuntimeとFrameworkを含むモジュラー開発スタックのこと。ASP.NET、.NETコンパイラ、.NET Core Runtime、Framework、Librariesを含む。
これにより、開発者はWindowsだけでなく、MacとLinux向けのサーバサイドの.NETアプリケーションの開発・ビルド・実行が可能になる。
また、独立系開発者や学生向けの「Visual Studio 2013」の無償版「Visual Studio Communiti 2013」の提供や、「Visual Studio 2015」および「.NET 2015」のプレビューも発表した。
Visual Studio 2015は、Windows、Linux、iOS、Androidのマルチプラットフォームで稼働するアプリケーションを開発できる。
同社は4月の「Build 2014」で.NET関連プロジェクトのオープンソース化を推進する組織「.NET Foundation」を発表したり、「Microsoft Office」のクロスプラットフォーム化を進めるなど、「モバイル第一、クラウド第一の世界のためのプロダクティビティ(生産性)&プラットフォーム企業」(サティア・ナデラCEO)を目指す施策を次々と実行している。
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