Windows Server 2003利用者の約半数「終了後も継続利用する」 トレンドマイクロ調べ:サポート終了は2015年7月
トレンドマイクロが、Windows Server 2003を使うIT管理者への意識調査を実施。約半数がサポート終了後も継続利用すると回答していたことが分かった。
Windows Server 2003ユーザーの約半数が「サポート終了後も継続利用する」──。トレンドマイクロが「Windows Server 2003」に関する意識調査結果を公表。Windows Server 2003を現在も使用する企業のうち、サポートが終了する2015年7月までに移行を完了すると回答したのは44.3%にとどまり、半数以上が継続して使う意向を示していたことが分かった。
その利用用途はアプリケーションサーバとして(54.4%)、データベースサーバとして(50.9%)、ファイルサーバとして(43.9%)、Webサーバとして(38.6%)が上位となった。継続利用すると答えたIT管理者のうち、「脆弱性対策機能を備えた総合セキュリティ対策を実施する」は15.8%、「アクセス制限や利用用途を制限するなどのリスク低減策を講じる」は12.3%ほどしか存在しなかった。
サポート終了まで残り約半年。日本マイクロソフトは2014年末時点予測で約21万台(同8.8%)が残るWindows Server 2003環境を、サポート終了日までに“5万台”まで減らすことを目標に掲げる。間に合わない企業も多いと想定され、仕方なくという場合も多い。トレンドマイクロは、間に合わない場合には「少なくとも、その間の暫定的なサーバ向けセキュリティリスク低減策を講じる」ことを提言。トレンドマイクロ製品では、IDS/IPSによる脆弱性対策(仮想パッチ)機能により脆弱(ぜいじゃく)性を狙う攻撃コードをネットワーク上でブロックする「Trend Micro Deep Security」、システムの特定用途化(ロックダウン)により不正プログラムの侵入・実行を防止するウイルス対策ツール「Trend Micro Safe Lock」などがある。
インターネットによる調査で、企業でサーバの運用・管理に関わるIT管理者515人が回答した。調査期間は2014年12月5日から8日まで。
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