Google、子ども向けiOSアプリメーカーLaunchPad Toysを買収
Googleが、教育機関にも採用される子供向けiOSアプリを手掛けるLaunchPadを買収した。教育市場でのiPad対Chromebook/Androidタブレットのシェア争いのGoogleの武器になりそうだ。
米Googleが、子供向けiOSアプリメーカーの米LaunchPad Toysを買収した。LaunchPad Toysが2月4日(現地時間)、自社サイトで発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
LaunchPad Toysは同日、有料iOSアプリを無料にした。9.99ドルだったアニメ作成アプリ「Toontastic」と、4.99ドルだったアニメ配信アプリ「TeleStory」が既に無料になっている。
LaunchPad Toysは2010年創業の米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。上記2本のアプリをiOS向けにのみ提供している。これらのアプリは主に6〜12歳が対象で、アプリの利用を通して子どもの創造性、学習、アイデア共有スキルを伸ばすことが目的という。
教育機関向けにこれらのアプリで使える無料の各種教材リソースも提供しており、「世界中の数千の教室でアプリが使われている」という。
今後の予定などについては発表されていないが、これらのアプリのAndroid版が出るとみていいだろう。
米教育市場ではこれまで、米AppleのiPadが首位だったが、2014年第3四半期(7〜9月期)にGoogleのChromebookが初めてiPadを抜いて首位に立った。GoogleはLaunchPad Toysの教育向けアプリをChromebookやAndroid向けにすることで、教育市場でのプレゼンスを強化する狙いのようだ。
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