「CRMを導入したのに生かせない」 インディバルの危機を救った名刺管理サービス(1/2 ページ)
営業活動の効率化を目指してCRMを導入したインディバル。しかし顧客データの入力が滞り、分析に基づくメルマガの配信が滞ってしまった。そんな危機を救った名刺管理サービスとは。
少子高齢化のあおりを受けて人手不足が深刻化する中、新たな働き方に注目が集まっている。家にいながらにして働く「テレワーク」や、2つの仕事を掛け持ちする「ダブルワーク」、1日の働ける時間だけ働く「すきまワーク」など、これまでなかなか認められなかった働き方が普通のことになりつつある。
こうした新しい働き方に特化した求人メディアを展開しているのが、インディバルだ。短期、単発バイトだけを集めた「ショットワークス」、曜日と時間でバイトを探せる「シフトワークス」といった求人メデイアを展開し、人気を博している。
同社でアルバイト領域Div兼クライアント戦略室パートナーを務める山本氏によれば、単発ワークやすきまワークのニーズが高まるにつれ、同社に求人を出したいという企業が増加しており、エクセルを使った営業管理が難しくなってきたという。
その当時、営業スタッフは、それぞれが自己流のExcelシートで営業の進ちょくを管理していた。営業会議の前にスタッフがエクセルのワークシートを上司に送り、上司がそれをまとめて会議でスタッフに共有する――という形を取っていた。しかし、クライアントの数が増えるとさまざまな課題が持ち上がってきた。
1つは上司が部下のクライアント情報をまとめるのに手がかかる点。統一されていないフォーマットのエクセルファイルから必要な情報を抜き出し、まとめるだけでも大変なのに、クライアントの数が増えたことで、手に負えないくらいの作業負荷になってしまった。
もう1つは、営業対応のダブりが起こったことだ。リアルタイムで営業情報を共有できていなかったことから、既に営業済みの企業に別のスタッフが営業に行ってしまうようなムダが生じるようになったという。
増え続けるクライアントへの営業対応が追いつかなくなり、メールマーケティングによるサポート施策を取り入れる必要性なども出てきたことから、同社は2013年にCRM(顧客関係管理:Customer Relationship Management)システムの導入に踏み切った。
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