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NEC、港区の幼稚園・小中学校の情報システム基盤を構築――作業の効率化に貢献
東京都港区教育委員会は、学校間・教職員間の情報共有と、校務の効率化や教職員間の円滑なコミュニケーションを支援する新情報システム基盤を構築した。
NECは4月2日、東京都港区教育委員会(以下、港区)に新たな情報システム基盤を納入したと発表した。学校間・教職員間の情報共有や校務の効率化、教職員間の円滑なコミュニケーションを支援する。
このシステム基盤を活用するのは、港区立の幼稚園、小中学校の教職員、児童生徒約1万1000人。4月1日に開校した「白金の丘学園」を皮切りに、9月までには港区全40校の区立幼稚園、小中学校で使われるようになる。
基盤には、サーバ製品「Express5800/ECO CENTER」、仮想化ソフトウェア製品「Windows Server 2012 R2 Hyper-V」、SDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」、クラウドサービス「Microsoft Office365」などを採用。これらの製品やサービスを利用することで、学校間や教職員間の安全で効率的な情報共有が可能になるという。
また、リモートデスクトップサービス機能により、従来は教職員が使い分けて利用していた、インターネット対応の「研究用途」と、外部接続を行わなわず児童生徒情報などの個人情報を扱う「教務用途」の2台のPCを、1台のPC画面内で安全に使い分けることが可能になった。
港区では今後、この情報システム基盤上に区で統一された校務支援システムを新たに導入し、さらなる学校間の連携強化や教職員の校務を効率化していく方針だ。
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