名刺、文書、ホワイトボード――スマホのカメラでデジタル化する理由:半径300メートルのIT(1/2 ページ)
マイクロソフトが「Office Lens」のiPhone版とAndroid版をリリースしました。スマホのカメラを使って文書や名刺をスキャンするアプリで、WordやPowerPoint、OneNoteなどと連携します。
「カシャ、カシャ」――隣の机に座るベテラン記者がiPhoneのカメラを使って何かをひたすら撮影し続けています。聞けば「名刺管理はこれでできるようになって驚いたね」とのこと。
名刺に限らずドキュメント管理をスマホで行うビジネスパーソンが増えてきました。もしもあなたがスマホのカメラをFacebookにアップロードするための「ご飯撮影」にしか使っていないのであれば、それは本当にもったいないこと。今回は「オフィス文書」や「名刺」「ホワイトボード」の撮影と保存に特化した2つのツールを紹介します。
iPhoneでも使えるようになった「Office Lens」の出来栄えは?
1つ目はマイクロソフトが提供する「Office Lens」。2014年3月に無料のWindows Phoneアプリとして登場したツールですが、2015年4月にiPhone版とAndroid版がリリースされました(Android版はプレビュー版です)。
このツールを使えば、文書や名刺を撮影したときに斜めになったり、台形にゆがんだりしても自動的に補正し、OCR化。WordやPowerPoint、PDF文書として保存したり、クラウドストレージの「OneDrive」、クラウドメモツールの「OneNote」に送ったりできるというものです。
例えば、机においた名刺に対して何も考えずiPhoneのカメラを向けると、自動的に名刺の「枠」が認識されます。そして、そのまま撮影すれば、きれいに補正されたうえで保存できます。
OneNoteに転送した場合は、文字認識も可能になります。撮影した名刺に書かれているテキストが検索可能になるので、紙の名刺を探すよりも簡単になりそうです。とはいえ、日本語の文字認識精度はあまり期待できません。筆者はメールアドレスのドメイン名だとか、氏名のローマ字表記で検索しています。
もっとも日本語の名刺をスマホで管理するのであれば、Sansanの「Eight」など日本製のアプリやサービスがいくつもあります(参考記事)。
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