ラネクシー、PC操作ログ管理「MylogStar 3」最新版 マイナンバー対応機能を強化:Mac OS X 10.7環境もサポート
ラネクシーがクライアント操作ログ管理「MylogStar」の最新版を投入。暗号化通信取得機能を強化し、マイナンバー対応を含めたセキュリティ強度と運用機能を向上させた。2015年4月17日より販売。
ラネクシーは4月17日、企業向けクライアント操作ログ管理ソフトの最新版「MylogStar 3 Release4.1」のリリースを発表。同日より受注開始、2015年4月22日に出荷をはじめる。
MylogStarは、内部統制において企業に求められる監査証跡管理のための機能を軸に、社内クライアントのデバイス制御やアプリケーション起動制御などによる情報漏えい予防と問題発生時の原因究明と拡散防止を容易にする追跡機能を備えるクライアント操作ログ管理ソフトウェア。新バージョンでは、暗号化通信取得機能におけるセキュリティ強化と改善を行い、SSL 3.0の無効化やOpenSSLの脆弱(ぜいじゃく)性への対応、クライアント証明書を必要とするWebサイト参照時の制限を解除できるようにした。また、新たにMac OS X 10.6および10.7環境もサポート対象に加えた。
2016年1月に始まるマイナンバー制度は、番号を取得する企業として「アクセス履歴や利用履歴の管理」「用途外利用を排除する仕組みを構築」といった安全管理処置の対策が必須となる。定期的な監査の実施や見直しをしていく責務も負う。クライアント操作ログ管理ツールは、不正なアクセスがあった場合の証跡管理ができ、ログを取得することによる内部不正を抑止する効果がある。民間企業においてはマイナンバーを扱う部門や業務の範囲が限られることから、“まずは”のセキュリティ強化のため、アクセス制限を定めて特定のPCのみが利用できる専用のネットワークを設けるといった整備も有効とする。同シリーズを必要な対応範囲でスモールスタートできる製品として提案していく。
関連記事
- 特集:情シスのための「マイナンバー対応」対策指南
すべての企業は、このマイナンバーに社として対応する必要が迫られています。本特集は、「マイナンバーとは何か?」から、自身が「どう対策すべきか 選定・導入・運用」の課題に特化して具体策をまとめていきます。 - 2015年秋からスタートする「番号制度(マイナンバー)」とは何ですか?
2015年10月から始まる「番号制度(マイナンバー)」。段階的な利用拡大に伴って、行政だけでなく民間企業でも様々な対応が必要となります。本連載では制度のあらましと行政の対応、民間企業が取り組むべき点について解説していきます。 - 想定業務と情報漏えいのリスクから考える、中小企業の「マイナンバー対策」
企業のマイナンバー対応が急がれる。中でも遅れがちな中小企業はどうするか。マイナンバーの第一人者 富士通総研経済研究所の榎並氏とデジタルアーツが、想定業務と情報漏えいのリスクから考える、中小企業のマイナンバー対策案を説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.