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OS Xに修正済み脆弱性を悪用する手段見つかる
「OS X Yosemite 10.10.3」で修正されたはずの脆弱性を悪用できる方法が見つかったという。研究者が「管理特権を取得される恐れがある」と報告した。
AppleのOS X最新版「OS X Yosemite 10.10.3」で修正されたはずの脆弱性を悪用できてしまう方法を発見したとして、セキュリティ研究者が自身のブログで概略を公表した。
問題の脆弱性は管理フレームワークに存在する。米Appleが4月8日に公開したセキュリティ情報によると、この問題を悪用された場合、管理特権を取得される恐れがあった。同社はOS X 10.10.3でXPC権限チェックを改善することによって、この問題を解決したとしていた。
しかし、Macを専門とするセキュリティ研究者のパトリック・ウォードル氏は4月18日のブログで、ローカルユーザーがこの脆弱性を簡単に悪用できてしまう新たな手法を見つけたと伝えた。この攻撃は最新版のOS X 10.10.3に対しても通用するといい、攻撃の様子を示したデモ映像も掲載している。
同氏はAppleに問題を報告し、詳しい情報については公表を手控えている。しかし、OS Xユーザーは危険を認識しておいた方がいいと警告した。
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