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アジア3拠点の基幹システム、たった6カ月で同時立ち上げ――サントリーグループ
サントリーグループが、シンガポール、マレーシア、香港の3拠点の基幹システムを6カ月というスピードで同時に立ち上げた。現地の法制度や商習慣にも対応済みだ。
アジア3拠点の基幹システム、たった6カ月で立ち上げ――。サントリー食品アジアが、シンガポール、マレーシア、香港の拠点に、クラウド型ERPサービス「SAP Business ByDesign」を導入した。
SAP Business ByDesignは、会計、販売、マーケティング、在庫、購買、サプライチェーンマネジメントなどの機能を備えた中規模拠点向けクラウドサービス。サントリー食品アジアは同製品を、各国の法制度や商習慣に対応させた形で導入している。3拠点の基幹システムは、6カ月という短い期間での同時立ち上げを実現したという。
NECは2014年にSAPとSAP Business ByDesignの販売に関するグローバルの協業契約を締結しており、同サービス未出荷の東南アジア6カ国を対象に、各国の法制度や商習慣に対応した追加機能を開発し、「NEC Global Localization Package for SAP Business ByDesign」の名称で提供している。なお、今回の導入については、NECとサントリービジネスエキスパートが協業して行った。
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