ニフティは5月11日、パブリッククラウド「ニフティクラウド」でIoT活用に必要な機能を提供する「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」を発表。第1弾として「ニフティクラウドMQTT(ベータ版)」の提供を始めた。
MQTT(MQ Telemetry Transport)は、TCP/IPによるPUB/SUB型のメッセージ配信プロトコル。データ通信電文が軽量に設計されており、IoTやM2Mなど大量かつ高頻度にメッセージがやり取りされる場合の接続プロトコルとして最適化されている。
本来、IoTはモノから得られたデータからプロセスの自動化や改善を図ったり、リアルタイム分析によって収益拡大につなげたりするもの。しかし、大量に発生するデータ通信を適切にさばき、大規模データを効率よく処理するインフラの確保が課題の1つとして挙げられる。IoTに最適化されたシステム構築によってコストや運用負荷が高まってしまうのでは本末転倒だ。
ニフティでは、ニフティクラウドMQTTを利用することで、ユーザーが工数やコストをかけてシステムを構築することなく、短時間かつ容易にMQTTを活用したメッセージ発行が行えるとしている。同サービスのベータ期間中の利用料金は、初期費用、月額費用ともに無料(ニフティクラウドの利用料金は別途発生する)。今後は、データストリーミング機能やデータ分析/可視化機能などを順次提供するとしている。
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