Googleの自動運転カー、公道での270万キロ走行で11件の“もらい事故”
Googleが、公道で試験走行中の自動運転カーがかかわった事故はこれまでに11件で、すべて軽度のもので、しかも信号待ちでの追突などの“もらい事故”だったという報告を米ブログメディアに寄稿した。
米Googleは5月11日(現地時間)、現在開発中の自動運転カーの安全性について、ジャーナリストのスティーブン・レヴィ氏のブログメディアBackchannelに寄稿した。
同社によると、自動運転カーでの累計走行距離(マニュアル運転モードも含む)は、立ち上げからの6年間で170万マイル(約270万キロ)。現在23台が公道でテスト走行中という。1週間で平均1万マイル(約1万6000キロ)走行しており、これは米国の平均的ドライバーの1年分の走行距離に少し足りないくらいの距離だとしている。
これまでに発生した事故は、当局に報告する必要のない軽いものを含めて11件で、すべて“もらい事故”だったという。けが人もいなかった。
最も多かったのは追突で、7件。主に信号待ちでのことだった。2回脇をこすられ、1回は信号無視の車に当てられた。(あと1件については触れられていない。)
一般にこうした軽度の事故については当局に報告されないので、この事故件数が平均より多いのかどうかを正確に判断することは難しいが、Googleはこの記事全体で、自動運転カーが人間が運転する一般の車より安全だと強調している。
例えば、人間は運転中にスマートフォンをチェックしたりよそ見をしたりする(自動運転カーのドライバー──公道を走行している車にはマニュアルに切り替えられるよう常にドライバーが乗車している──の中にはトランペットの練習をしている運転手まで目撃したという)が、自動運転カーは360度を監視するカメラやセンサーで常に道路と周囲に注意を配っていると説明する。
また例えば、交差点で反対車線から自転車が飛び出してきた際、Googleの車はそれを予測して衝突を回避したが、隣の車線の車は発進して危うく自転車にぶつかるところだったと、自動運転カーが記録した画像付きで説明している。
Googleは、これらの事故のデータを解析し、より安全な自動運転カーの開発に役立てるとしている。
この記事は、米Associated Pressが「Googleの自動運転カーは昨年9月から累計4件の事故を起こしている」という記事(現在Googleの記事を受けて更新されている)を掲載した数時間後に公開された。
変更履歴:タイトル、本文ともに「2700万キロ」となっていましたが、正しくは「270万キロ」です。お詫びして訂正いたします。[2015/5/12 9:50]
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