TOTO、製品設計支援システムを刷新 VDI化で開発期間の短縮目指す
TOTOが製品の開発、設計支援システムを刷新。事業部ごとに導入していたインフラを統合し、データセンターへと集約した。サーバにはレノボのx86サーバ「Lenovo System x iDataPlex」を採用している。
商品の設計や開発を支える全社共通の基盤を――。TOTOがレノボのデータセンター向けx86サーバ「Lenovo System x iDataPlex」を採用した。製品の強度や耐熱性の計算、機能や性能を確認するシミュレーションといった開発・設計支援システム(以下、CAE=Computer Aided Engineering)に使用し、2014年12月に稼働を開始した。
同社は2017年に向けた長期経営計画「TOTO Vプラン2017」の一環で、ITインフラの共通化・共有化を進めており、これまで事業部ごとに導入されていたCAE関連のインフラをデータセンターに集約。プリ・ポスト処理については、スタンドアロンのCAE用ワークステーションに代わり、リモートグラフィックス技術を取り入れたVDI(仮想デスクトップ)環境へと移行した。
仮想化ソリューションにはシトリックスのシステム、グラフィックス関連ソリューションにNVIDIA GRIDを採用し、データ解析の性能も向上した。ラックスペースを削減するため、高密度を特長とするサーバ「Lenovo System x iDataPlex」を導入し、解析サーバを統合したという。
CAE基盤は西日本のデータセンターに設置され、九州と関東の開発拠点から、既存のCAE用ワークステーションやPCでアクセスする。用途の異なるサーバを統一して運用負荷を低減できたほか、すべての開発者が場所や端末の種類に縛られずに、高度な解析業務をできるようになった。開発の効率化や品質の向上につながるほか、情報をデータセンターに集約することで、データの保護や災害対策にも効果が上がったとしている。
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