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ネット上の公開画像でタイムラプスを作るアルゴリズム、Googleとワシントン大学が共同開発
Flickrなどで公開されている名所旧跡や建築物の膨大な写真を収集・統合・調整することで、例えばビル建築などをタイムラプス動画化するアルゴリズムをGoogleとワシントン大学の研究者が共同で発表した。
米Googleとワシントン大学の研究者は5月18日(現地時間)、ネット上に公開されている膨大な量の風景画像を使ってタイムラプス動画を作るアルゴリズム開発に関する論文を発表した。コードも間もなく公開するという。
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論文の概要によると、タイムラプスのおおまかな作り方は、まずネット上のFlickrなどに公開されている8600万枚の写真画像を特定地点にグループ化し、各地点の写真を時系列に並べ替え、それらの写真をゆがませるなどして1つの視点に統合し、明るさや色を調整するという流れ。このすべての工程を、アルゴリズムで自動化した。
タイムラプスの多くは1000枚以上の写真を使っており、レンダリングには1台のコンピュータで約6時間かかるという。
研究チームがYouTubeで公開した動画では、氷河が溶けていく様子やビル(ニューヨークのゴールドマン・サックスタワー)建築など、多数のタイムラプスが紹介されている。
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