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上司よ、内弁慶をやめ、街へ出よう上司はツラいよ(2/2 ページ)

多くの時間をともに過ごし、同じ目標を持つ社内の人と一緒にいるのが気持ちいいのはよく分かる。しかし、同じ文化、同じような考えの人とばかりと話していると、“自分の世界が全て”という、“引きこもり上司”になる恐れがあるから要注意だ。

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他人の話に耳を傾けることで“見えてくる”ものがある

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 突然、「上司よ、街へ出よ」といわれても……と戸惑う人もいるかもしれないが、難しく考える必要はない。昨今ではさまざまな勉強会が開かれているし、探せばセミナーや交流会も見つかるはずだ。そこで知り合った人たちの話に耳を傾けているうちに、自分とは異なるいろいろな考え方、多様な視点を得られるに違いない。

 特に仕事について話をしなくても、自分と異なる文化の人が語ることの中には、はっとさせられることも多いだろう。相手がマネージャでなくてもいい。とにかく、自分と異なる文化、異なる場所にいる人と話してみるのだ。

 私の友人は、社外のセミナーに参加したらグループワークなどで話した人と名刺を交換し、気の合った人とはメールやSNSで交流を続け、年に数回会っては互いの情報交換をしている。さらに彼女は、私にもそういった知り合いを紹介してくれる。おかげで、私もまったく異業種、異職種の方との交流が増え、勉強になっている。

 例えば大学の教員を紹介され、イマドキの学生の考えや教員の仕事の幅広さを聴いた時には、「業界が異なると、同じ若い人を見る場合でも自分とはここまで視点が違うのか」と驚くいたものだ。

 マネージャたるもの、内弁慶ではいけない。自分からどんどん社外に出て行ってみよう。自分の考えがすべてではないと、分かってくるはずだ。

著者プロフィール:田中淳子

田中淳子

 グローバルナレッジネットワーク株式会社 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー。

 1986年上智大学文学部教育学科卒。日本ディジタル イクイップメントを経て、96年より現職。IT業界をはじめさまざまな業界の新入社員から管理職層まで延べ3万人以上の人材育成に携わり27年。2003年からは特に企業のOJT制度支援に注力している。日経BP社「日経ITプロフェッショナル」「日経SYSTEMS」「日経コンピュータ」「ITpro」などで、若手育成やコミュニケーションに関するコラムを約10年間連載。


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