ムダの可視化とこまめな節電で大幅コストカットも 中小企業向けの「節電コンシェルジュ」
大がかりな機材を導入することなく、電力ムダ使いの“見える化”と節電の“ルール化”で電力コスト削減へ――。キヤノンマーケティングジャパンが、中小企業向けの節電支援サービスを提供する。
大規模投資の必要なく、電力ムダ使いの“見える化”と節電の“ルール化”で電力コスト削減へ――。キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)が、中小企業向けの節電支援サービス「節電コンシェルジュ」を提供する。
節電支援を“消費電力量の見える化”と“正しい節電につながるルールの作成”の二本柱で行うことで、同業他社のサービスより価格を抑えているのが特徴。導入企業には電力メーターに設置する無線対応の計測器と、計測器で収集したデータを分かりやすく表示するクラウドサービスが提供される。
このクラウドサービスは、消費電力量の可視化に加え、過剰に電力を使った場合の警報メール、消費電力量の分析機能、前日の電力使用量や警報等の情報をまとめた「日次レポートメール」、前週の消費電力量をもとにした30分ごとの消費電力量の目標値を自動算出する機能などを備えている。
導入前には無料の節電診断サービスを利用でき、年間削減額や投資回収期間を確認した上でサービスの導入可否を検討できる。導入後も、キヤノンMJサポートセンターの監視代行や節電施策支援を利用することで、手間をかけずに継続的な節電対策を行える。
節電コンシェルジュの価格は初期費用が50万円、月額利用料が8000円。このサービスは、キヤノンMJが「運用と見える化、社員の参画」による節電施策で2003年のビル竣工時から約40%の省エネと約2億3千万円のコストダウンを実現した経験とノウハウを生かして開発されたという。
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