「モバイル端末に保存された個人情報」に一番興味がないのは誰?:半径300メートルのIT(1/2 ページ)
大手キャリアからMVNOへのMNPで感心することがありました。個人情報がたくさん保存されたスマートフォンやタブレットでは気を付けたいことがたくさんあるのです。
先日、個人で利用している携帯電話を、MVNO事業者へとMNPしてきました。現在利用している端末はそのままに、約半額近くまで費用を抑えることができます。代わりに通話定額はなくなってしまいましたが、月に100円も通話をしておらず、メールやチャットツールでことが足りてしまいます。今ではMVNOへのMNPも窓口が用意されている事業者があり、朝一番に窓口にて作業をしてもらいました。今回のコラムは、そこで感心したことから。
ミニマムな対応ながら、あっぱれな仕組み
MVNO事業者の窓口、国内の3大キャリアとは規模もかけられる費用も段違いに小さいです。通常は受け付けパック内に書かれたサービスコードを、Webから登録するという仕組みで契約を行っているようですが、その代わりに設置されたiPadで行うというだけの窓口です。
住所や氏名を自分の手で入力し、本人確認の書類をタブレットに内蔵のカメラからアップロードする作業を、設置された共用のタブレットで行います。違いは、入力時にスタッフが確認しながらやってくれることくらいで、自宅で作業をするのとほぼ変わりません(ただし、自宅で作業をした場合はSIMが郵送での対応なので、しばらく携帯電話が使えない空白期間ができてしまいます)。
一通り入力したあと、スタッフがさっと設定画面を開きます。なんだろうと思っていると、「では、いま入力したときに記憶した漢字変換辞書の内容、そして写真が消去されていることを確認してください」とさらりと言いました。目の前でタブレットの設定を消去し、写真フォルダが空になっていること、さらにクラウド(iPadだったのでiCloudのフォルダ)へアップロードがされていないことを確認し、契約処理は完了しました。このあたりの対応は、さすがだと思います。
ここ最近、携帯キャリアのショップに行っても、電話番号を小さなホワイドボードに書かせる、または小さなキーパッドに直接入力させるなど、なるべく個人情報が残らないようにという仕組みが使われており、かつ、それが私たち利用者に分かりやすくアピールされています。多くの企業がこのようなアピールをすることで「私たちは個人情報の取り扱いに気を付けています」という姿勢を見せることもできるのだなあ、と感心しました。
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