Windows Server 2003、1億7500万サイトでいまだ利用
Netcraftの調査では、サポートが終了したWindows Server 2003がまだ1億7500万のWebサイト運営に使われていることが分かった。
Microsoftが7月で公式サポートを打ち切ったWindows Server 2003が、まだ多数のWebサイト運営に使われているという調査結果をネット調査会社の英Netcraftが発表した。
Netcraftが7月に実施したWebサーバ調査では、調査対象としたWebサイトの5分の1以上に当たる、1億7500万のWebサイト運営にWindows Server 2003が使われていることが分かったという。
このうち73%のWebサイトには、Windows Server 2003などにバンドルされていたInternet Information Services(IIS) 6.0が使われていた。
さらに、これらサイトのWebサーバとして使われているコンピュータの台数についても調べた結果、Webに接続されているコンピュータ60万9000台にWindows Server 2003が搭載されていると推計。これはWebに接続されている全コンピュータの10%以上に当たるという。
国別にみると、Windows Server 2003を搭載したコンピュータの55%が中国と米国にあることが判明した。中国ではAlibaba Groupで多数が使われていた。また、ライブチャットソフトウェアで知られるLivePersonや、英Natwestなどの大手銀行、さらにはPanda Securityなどのセキュリティ企業でもWindows Server 2003マシンを使っていることが分かったとしている。
Windows Server 2003/R2の公式サポートは、日本時間の7月15日で終了した。今後は脆弱性などが発覚したとしても、修正のための更新プログラムは公開されない。このため使い続ければサイバー攻撃の格好の標的になりかねないとして、セキュリティ機関などは企業に対して対応を急ぐよう促している。
関連記事
- Windows Server 2003とJava 7は危険度高し、脆弱性統計で判明
JVN iPediaの登録状況から「危険」に分類される脆弱性の割合が全体平均よりも極めて高いことが分かった。 - 延命措置は根本的な解決にならない Windows Server 2003終了問題、専門家が警鐘
延命策を施したことで安心し、本格移行に踏み切らないのは命取り――。JPCERTコーディネーションセンターで早期警戒グループマネージャーを務める満永拓邦氏が注意を呼びかけている。 - Windows Server 2003利用者の約半数「終了後も継続利用する」 トレンドマイクロ調べ
トレンドマイクロが、Windows Server 2003を使うIT管理者への意識調査を実施。約半数がサポート終了後も継続利用すると回答していたことが分かった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.