Googleドキュメント、音声入力やWebのコンテンツを検索・挿入できる「リサーチツール」追加
Googleドキュメントで、音声でのテキスト入力が可能になった。日本語もかなり正確に自動変換してくれる。また、ドキュメントとプレゼンテーションに、Web上の画像や表組を検索してそのまま挿入できる「リサーチツール」も追加された。
米Googleは9月2日(現地時間)、オンラインオフィススイートGoogle Appsの複数の新機能を発表した。米国では9月が新学期なため、教育機関での利用を念頭に置いた機能が多いが、一般ユーザーにとっても便利なものが多い。
Googleドキュメントの音声入力(日本語にも対応)
Chromeで開いたGoogleドキュメントで、日本語を含む約40カ国語の音声でのテキスト入力が可能になった(モバイル版ではまだ使えない)。
利用するには、端末のマイクが有効になっていることを確認し、Chromeで開いた編集画面で[ツール]→[音声入力]を選択する。
編集画面上にマイクが表示されるので、これをクリックし、マイクへのアクセスを許可したら、端末のマイクに向かって話し掛ける。
マイクをクリックすれば、入力が終了する。漢字の変換や修正などはマイクをオンにしたまま行える。残念ながら日本語ではまだ句読点などは入力できない(英語などでは句読点、感嘆符、疑問符、改行なども音声で行える)。
実際に試したところ、かなり正確に入力できた。GoogleはGoogle翻訳やGoogle Nowで音声入力を改良し続けている。
コンテンツに挿入したい画像やテキストを探せる「リサーチ」ツール
Googleドキュメントおよびプレゼンテーションの編集中、ファイル内から直接Webを検索し、検索結果の画像やテキストを文書に挿入する「リサーチ」ツールが追加された。PCだけでなく、Android端末でも利用できる。
利用するには、[ツール]→[リサーチ]をクリックし、ページの右に表示されるパネルの検索バーで検索する。
検索や画像や論文、辞書、表組などの種類にフィルタリングすることもできる。検索結果の画像やテキストは、編集中のカーソルの位置にドラッグ&ドロップすることで簡単に挿入できる。
プレゼンテーション資料の作成に便利そうだが、公的に配布する資料などの場合はライセンスに注意したいところだ。そうした場合は、検索枠の下の「使用権で検索結果をフィルタ」で「営利目的を含め自由に使用、共有、または変更できる」で絞り込むといいだろう。
その他の新機能
- 共有ファイルに新たな修正があった場合に履歴をチェックできる「変更履歴を表示」
- アンケートツール「フォーム」
- スプレッドシートのデータに基いてグラフを自動作成する「データ探索機能」
- 教師向けのWebサイト共有ツール(Chrome拡張機能)「Classroom に共有」
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