ネットスラングで学ぶ? プロマネ流コミュニケーション管理術:女子ヘルプデスクのプロマネ修行奮戦記(1/3 ページ)
2人なら1つ、3人なら3つ、4人なら6つ、9人なら36あるものってなーんだ? 答えはコミュニケーションチャネルの数。ということは、9人のプロジェクトを回すとき、プロマネはこんなに多くのコミュニケーションを意識しなきゃならないの!?
これまでのあらすじは
会社でヘルプデスクを担当する私が、ある日突然、在宅ヘルプデスク部門開設プロジェクトのマネジャーに任命されてしまったから、さぁ大変。鬱憤晴らしで飲みに出かけたら、今度は勢いでPMBOK(ピンボック)とやらを勉強するハメに……。しかもしかも! いつの間にかPMP(Project Management Professional)の資格試験を受けることになっている……。私は在宅ヘルプデスク業務のプロジェクトを成功に導けるのか? PMPの試験に合格できるのか? いや、そもそも、受験できるのか?
「プロジェクト人的資源マネジメント」と「プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント」と「プロジェクトステークホルダー・マネジメント」の3つの違いに注意しながら学習を進める」――。
前回、Aさんから出された宿題を頭の片隅に置きながら、2つ目のプロジェクト・コミュニケーション・マネジメントの章へと学習を進めている私。ほら、私って律義でしょ?
今日の勉強の場所は、いつものコーヒー専門店でもなければ、会社でもない。叔母の家だ。元来お祭り騒ぎが好きな叔母は、何かと理由をつけては食事会を開きたがる。今回は、叔母自身の誕生日にかこつけて、主役が主催者となって食事会を開いたのだ。
とはいえ、「みんなで私の誕生日を祝いなさいよっ」的な、押しつけがましいものではない。叔母は単に、みんな集まってワイワイやるのが好きなだけなのだ。そんなわけで、本来、祝ってもらう立場の叔母がおとなしく座っているはずもなく、食事会の準備を着々と進めている。私はテレビゲームをしている従兄たちのお守り役という名目で、彼らの近くのテーブルに教材を広げている。
プロジェクト・コミュニケーション・マネジメントの章は、私にとって十八番の章に違いない。ヘルプデスクのスタッフにとって社内の人たちとのコミュニケーションは重要だから、それなりに勉強も実践もしてきている。ヘルプコールをかけてくる相手や、障害の解決を手伝ってくれる情報システム部のスタッフのどちらとも良好な人間関係を築いておかないと、仕事自体が立ち行かなくなるのだ。
私自身、コミュニケーションついての研修を、社内外問わずいろいろと受講しているし、可能な限りそこで学んだことを実践している……と思う。まぁ、深く考えずに、まずはPMBOKの参考書を読もう。
まずは、概要をもう1度読んでおこう。(前回、概要を読んだけど覚えてないし……)えーと……。
プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
プロジェクトの情報の計画、収集、生成、配布、保管、検索、マネジメント・コントロール、監視、そして最終的な廃棄を適時かつ適切な形で確実に行うために必要なプロセスからなる
……情報の計画?
情報の計画って何? どのような情報をどう扱うかっていう計画なのかな。まあ、細かいことは「計画」っていうくらいだからきっと「計画プロセス」にあるんだろう。そこで早速、コミュニケーション・マネジメント計画のページを開いてみると……私の目に入ってきたのは、コミュニケーション・モデルとチャネルの話だ。
コミュニケーション・モデルというのは、コミュニケーションをとる二者によって構成されていて、コミュニケーションを促進させ、情報を交換するために使用される考え方だ。
わたし あー、これどこかの研修でやったなぁ。PMPの試験勉強だけじゃなく、ここでしっかり復習することで、ヘルプデスクとしてのスキルがさらにアップしちゃったりして。フフフっ。
いやいや、浮かれている場合じゃない。念のために思い出しておこう。
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