Google、「Amazon Fresh」対抗生鮮食品配送のテストを年内開始へ
Googleが、小売りパートナーのオンラインショップの商品を当日/翌日配送するサービス「Google Express」の提供地域として新たに米中西部の6州を加えた。また、年内に「Amazon Fresh」のような生鮮食料品配送のテストを開始する。
米Googleは、米国の一部の地域で提供中の当日/翌日配送サービス「Google Express」で、新たに生鮮食料品を扱う計画だ。同社のGoogle Expressを統括するブライアン・エリオット氏が、年内にサンフランシスコなど複数の都市でテストを開始すると米Bloombergに語った。
Google Expressは、同社が2013年にスタートした、小売りパートナーのネットで購入した商品を配送するサービス。サブスクリプション料金は年額95ドルあるいは月額10ドル。1回に当たり合計15ドル以上購入すれば配送料は無料で、15ドルに満たないと配送料が3ドル掛かる。会員にならなくても、1回当たり4.99で利用できる。
同サービスと競合する米Amazon.comの当日配送(「Same-Day Delivery」)料金は、プライム会員(会費は年額99ドル)は1回当たり35ドル以上購入すれば配送料無料、それに満たなければ1回5.99ドル、非プライム会員は8.99ドル+商品1つ当たり0.99ドル。
Google Expressではこれまで、缶詰やスナック菓子などの食品も扱ってきたが、野菜や果物などの生鮮食料品はなかった。
Amazonは2007年から「Amazon Fresh」という生鮮食料品配送サービスを米国の一部の地域で提供している。こちらは今のところプライム会員向けの無料サービスとなっている。
Googleは9月8日(現地時間)、Google Expressの提供範囲に新たにインディアナ州、ウィスコンシン州、オハイオ州など中西部の6州を加えたことを発表した。これまでの提供地域は、サンフランシスコ、マンハッタン、西ロサンジェルス、サンノゼ、北カリフォルニア、シカゴ、ボストン、ワシントンD.C.。小売りパートナーも段階的に拡大している。
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