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Facebook、アフリカへのネット環境提供で仏人工衛星企業と提携:2016年に衛星打ち上げ
Facebookが、“残りの43億人”にインターネット環境を提供するプロジェクト「Internet.org」の一環として、仏通信衛星運営企業のEutelsatと提携し、2016年中に人工衛星を打ち上げてアフリカ地域にインターネット網を構築する計画を発表した。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは10月5日(現地時間)、Internet.orgプロジェクトの一環として、仏通信衛星運営企業のEutelsat Communicationsと複数年契約を締結したと発表した。
Eutelsatが2016年に新たな人工衛星「AMOS-6」を打ち上げ、下半期にはアフリカ地域にネット接続環境を構築する計画だ。このインターネット網は、既存の端末で安価に利用できるものになるという。
ザッカーバーグCEOは昨年3月、Internet.orgの次世代インターネット網構築のための研究所「Connectivity Labs」を立ち上げ、無人機やレーザー光線、人工衛星を開発していると発表した。衛星でのインターネット網については、少なくともまずはEutelsatの衛星を使うことになったようだ。
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立ち上げパートナーには、廉価版スマートフォンを販売するNokiaやSamsung、半導体メーカーのQualcommとMediaTek、通信メーカーのEricsson、WebブラウザのOperaが名を連ねた。
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