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半導体からカステラへ IT出身社長が挑んだ老舗“文明堂”のシステム統合(2/2 ページ)
「カステラ一番、電話は二番」のキャッチコピーで知られる「文明堂」。老舗の菓子屋は、経営の効率化とブランドの再構築を目指した経営統合をどう進めたのか。IT企業出身の文明堂東京社長、大野進司氏に聞く。
「人に縛られる業務」の撤廃が大きなメリットに
文明堂東京における、販売管理を中心とした新たなERPシステムの導入プロジェクトは、2013年12月にスタート。2014年10月に東日本地域、2015年2月に西日本地域と、2段階に分けて稼働させた。
前職のシステム統合で、スタート時にさまざまなトラブルに見舞われたことから慎重になっていた大野氏だったが、今回の統合は「予想以上にトラブルのない、スムーズなものだった」と振り返る。目立ったトラブルがなかった理由の1つは、複雑なカスタマイズをしない導入ポリシーに加え、新体制での改革に向けた社員の意識にもあったのではないかという。
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