ゲーム実況の「Twitch」に創作実況コーナー登場 Adobeが公式スポンサーに
Amazon.com傘下のゲーム実況サービス「Twitch」が、ゲームではなく絵画やアニメーション、果ては作曲などの創作過程を実況するコーナー「Twitch Creative」を立ち上げた。Adobe Systemsがチャンネルを持ち、PhotoshopやIllustratorでの創作実況を配信する。
米Amazon.com傘下のゲーム実況サービスTwitchは10月29日(現地時間)、絵画やアニメなどの創作過程を実況する新コーナー「Twitch Creative」を開設したと発表した。
10月29日は「ボブの絵画教室」(日本では90年代にNHK BSで放映された)で知られるアーティスト、ボブ・ロス氏の誕生日。Twitchは同氏の誕生日と新コーナーの開設を祝してこの番組をすべてこちらで放映する。
Twitchはゲーム実況に特化したサービスだが、Twitch Creativeを統括するビル・モリエール氏によると、一部のゲーマーがゲームではなく、ゲームのキャラクターを米Adobe SystemsのPhotoshopなどを使って描く様子を実況するようになり、それがTwitch Creative立ち上げのきっかけになったという。
こうした創作実況はゲームのキャラクター描画だけでなく、一般的な絵画や彫刻、楽器の即興演奏や作曲などの実況にも派生し、一定のファンを獲得している。
Twitch Creative立ち上げに当たって、米Adobe Systemsが公式スポンサーとして専用チャンネルを開設した。様々なクリエイターによるAdobe製品を使った創作実況を放映していく。
Twitchは米Googleの「YouTube Gaming」に対抗して実況だけでなく録画配信機能を追加したばかり。新たなジャンルを追加することで、ユーザーベースの拡大を目指しているようだ。
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