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企業アプリのプライベート ストアをつくる「Windows Store for Business」とは?Enterprise IT Kaleidoscope(1/2 ページ)

マルチデバイス・マルチOS環境で、自社の業務アプリを簡単に配布・管理していけるという「Windows Store for Business」とはどのようなものだろうか。

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 Windows 10初のアップグレードとなる「Threshold 2」の提供が始まった。2016年は本格的に企業のクライアントPCやモバイルでWindows 10が採用されるようになるだろう。しかし、企業でWindows 10が本格導入されていくためには、既存のデスクトップ アプリケーション(Win32アプリケーション)から「Universal Windows Platform(UWP)」ベースのアプリへ移行していく必要がある。

 既存のWin32アプリケーションは、PCデスクトップでの動作を前提しているため、携帯電話などのWindows 10 Mobileでは動作しなかったり、様々な画面サイズが存在するタブレット デバイスなどに対応したりするには手間がかかる。

 今後のWindows OSとしては、Windows 10がベースになる。Win32ベースのデスクトップ アプリケーションがすぐにはなくならないだろうが、企業向けのアプリはUWPベースへ徐々にシフトしていく。16ビットのWin16ベースのアプリケーションが徐々に消えていったのと同じように、これからの10年を考えればWin32ベースのデスクトップ アプリケーションも次第に無くなるだろう。

 企業でUWPアプリが普及していくには、企業内だけでアプリを公開する「プライベート ストア」が必要だ。デスクトップ アプリケーションのように、ユーザーがある程度自由にクライアントPCへアプリケーションをインストールできてしまうと、ライセンスの管理が難しくなり、違法なアプリケーションがインストールされかねないなど、ITに関するガバナンスをキチンと効かせることができない。

 また自社向けに開発したUWPアプリを、一般ユーザーがアクセスできるMicrosoftのWindows Storeにアップしてしまうのも、ビジネス面では大きな問題になる。そこで登場したのが、社内利用できるプライベート ストアの「Windows Store for Business(WSB)」だ。

Windows Store for Business
WSBは組織アカウントでアクセスする必要がある
Windows Store for Business
WSBはパブリックなWindows Storeではなく、特定の組織のユーザーだけがアクセスできるプライベート ストアを構築する
Windows Store for Business
MicrosoftはWSB以外にカンパニー ポータルも用意している
Windows Store for Business
WSBはOffice 365で使われているAzure ADなどを使ってアクセスするユーザーの管理ができる
Windows Store for Business
WSBの提供により、様々なシーンでアプリの配布や管理ができるようになる
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