ニュース
Android版Chromeの「データセーバー」で最大70%のデータ削減を実現
Android版Chromeの通信量節約機能「データセーバー」で削減できるデータ量が従来の最高50%から70%に改善された。まずはインドとインドネシアでスタートし、世界にローリングアウトしていく。
米Googleは11月30日(現地時間)、Android版Chromeの「データセーバー」機能を改善し、ダウンロードするデータ量を最大70%軽減できるようにしたと発表した。まずは(ネット環境の整備が比較的遅れている)インドとインドネシアから改善していく。
データセーバー機能は、昨年1月に追加された機能。立ち上げ当初は最大50%軽減できるとしていた。
接続速度が遅い環境でWebページを読み込もうとする場合、ほとんどの画像の読み込みを中止することで(画像以外の)読み込みを速くする。画像を見たい場合は見たい画像の部分をタップするか、画像すべてを見たければ「LOAD IMAGES」をタップすることで後から画像を追加できる。
データセーバー機能を有効にするには、Chromeの[設定]→[詳細設定]→「データセーバー」を「オン」にする。
なお、「https」で始まるページやシークレットモードでアクセスする場合はデータ量の削減は行われない。データセーバーに関する注意事項はこちらのサポートページを参照されたい。
関連記事
- Google、モバイルWeb高速化のオープンイニシアチブ「AMP」立ち上げ Twitterや大手メディアが参加
Googleが、モバイルでのWebページ読み込み高速化を目指す「Accelerated Mobile Pages(AMP)」を立ち上げ、「AMP HTML」をオープンソースで公開した。イニシアチブにはTwitter、Pinterestの他、BBCや朝日新聞など世界のパブリッシャー大手が多数参加している。 - 格安SIMの通信速度、大手キャリアと差 昼に顕著に速度低下
MMD研究所は、MVNO 10社が提供する格安SIMカードと、大手3キャリアの回線との間で通信速度に違いが出るか調査した結果を発表。格安SIMは朝、昼、夕でダウンロード平均速度の差が大きく、特に昼の速度低下が著しかった。 - Google、高速プロトコル「QUIC」をChromeとモバイルのデフォルトに
Googleが、TCPに代わるトランスポート層の高速プロトコル「QUIC」をGoogleクライアントからGoogleサーバへのデフォルトプロトコルとし、IETFに標準化を申請する計画を発表した。 - Google、「SPDY」終了と「HTTP/2」サポートを発表
Googleが、HTTPをサポートする独自プロトコル「SPDY」のChromeでのサポートを2016年までに終了する。SPDYの多くの機能を統合した「HTTP/2」の策定が近いためとしている。 - モバイル版Chromeブラウザのアップデートでパケット量削減が可能に
AndroidおよびiOS版のChromeブラウザが数日中にアップデートし、SPDYによるパケット削減機能やアプリランチャーのようにWebアプリを起動するショートカット作成機能(こちらはAndroid版のみ)が追加される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.