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EFF、Webサイトを無料でHTTPS化するプロジェクト「Let's Encrypt」のパブリックβ公開
米電子フロンティア財団(EFF)がセキュアなWebを目指し、WebサイトのHTTPS化を無料で比較的簡単に実現できるプログラムのパブリックβを公開した。Cisco、Mozilla、Akamai、Facebookなどが支援している。
米電子フロンティア財団(EFF)は12月2日(現地時間)、Webサイトを無料で自動的にHTTPS化するプロジェクト「Let's Encrypt」がパブリックβになったと発表した。Webサーバの運営者は誰でも、β版クライアントを試せる。
WebサイトをHTTPS化するには、米Symantecなどの認証局(CA)のデジタル証明書を入手し、その証明書をWebサイトにインストールする必要がある。こうしたサービスはほとんどが有償で、インストールの手順が煩雑であることが、HTTPSの普及の障害になっているとEFFは説明する。Let's Encryptはこうした障害を乗り越えるためのプロジェクトという。
Mozilla、Cisco Systems、Akamai、ミシガン大学、Facebookなどが同プロジェクトをサポートしている。
インストール方法やFAQはこちらにまとめられている。
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