Evernote、「Skitch」(Mac版以外)と「Clearly」のサポートを1月22日に終了へ
Evernoteが、描画アプリ「Skitch」のWindows、iOS、Android版と、Webページを読みやすく表示するChrome拡張機能「Clearly」、Pebble版Evernoteの更新およびサポートを2016年1月22日に終了すると発表した。
米Evernoteは12月17日(現地時間)、描画アプリの「Skitch」のWindows、iOS、Android版と、Webページを読みやすく表示するChrome拡張機能「Clearly」、Pebble版Evernoteの更新およびサポートを、2016年1月22日に終了すると発表した。Mac版のSkitchは継続する。
いずれも、Evernote本体や別のアプリでほぼ同様の機能を提供できるようになっているからという説明だ。今後はコアとなるEvernote本体の体験向上に集中するという。
Skitchは、2011年8月に買収した同名企業の描画アプリ。有料だったものが買収で無料になり、Androidアプリも公開された。その後、iOSおよびAndroid版EvernoteアプリにSkitchの描画機能が移植されている。
Clearlyは、2011年11月にリリースされたChrome拡張機能。Webページ上の広告や動画などを非表示にできる。非表示にした状態のページをそのままEvernoteに保存することも可能だ。
Clearlyの機能はClipperの機能の一部として生かされている。
1月22日以降、Skitch、Clearly、Pebble版Evernoteはそれぞれのアプリストアから引き上げられるが、それ以前にダウンロードしたユーザーは当面アプリ(および機能拡張)を利用し続けることはできる。
Evernoteは「われわれは2016年以降に大きな計画を持っており、Evernoteをこれまでになく良いものにするという目標は明確だ」としている。
同社創業者のフィル・リービン氏は7月、株式公開に向けて新たなCEOを米Googleから迎え、自身は会長職に退いた。
同社は8月、有料版の「Evernoteプレミアム」のアップロード容量を無制限から10GBに変更した。9月には47人の従業員をレイオフしている。
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