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Hyattの決済システムでマルウェア感染、またもホテルで発覚
Hyatt Hotelsの系列施設の決済処理システムを運用しているコンピューター上でマルウェアが発見された。
米大手ホテルチェーンのHyatt Hotelsは12月23日、系列施設の決済処理システムを運用しているコンピューター上でマルウェアが発見されたと発表した。
発覚を受けて同ホテルは、外部のサイバーセキュリティの専門家にも依頼して調査に乗り出したと説明。セキュリティ対策を強化する措置も講じたとして、利用客に対し「世界のHyattホテルで安心して決済カードを使ってほしい」と呼びかけている。
ただ、マルウェア感染が見つかったホテル名や国名、いつ感染していつ発見されたのかといった詳細については、現時点では一切公表していない。
利用客のクレジットカード情報などが流出した可能性についても言及はなく、一般論としてカードの利用明細をチェックするよう促すにとどめた。
小売店やホテルなどの決済システムに、利用客のクレジットカード情報を盗み出すマルウェアが感染する事件は後を絶たず、大規模なクレジットカード情報の流出も発生している。
大手ホテルではSheratonやWestinなどの系列ホテルを展開するStarwood Hotels & Resortsも11月に、POS端末のマルウェア感染で利用客の決済カード情報が流出した可能性があると発表していた。Starwoodの場合、マルウェアが見つかったホテルの一覧を公開している。
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